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浅葉克己

浅葉克己[アートディレクター]

2020年のオリンピックに向けて
今日はハロウィンなので、三宅一生さんの衣裳で来ました。
せっかくだから、壇上から皆さんの記念撮影を1枚。ハイ、ありがとうございました。
このカメラ、もうつくってないんです。スタジアムがいっぺんに撮れるというので、東京オリンピックのときに買いました。それから持ち続けています。長いですね、よく写ります。ワイドラックスというカメラです。

この間、9月の末に原研哉さん、佐藤卓さんたち数名と、ロンドンで行われたAGI(世界グラフィックデザイン連盟)の世界グラフィックデザイン会議に参加してきました。1年に1回、デザインを考える会議が開かれるのはいいことで、毎年行っています。
東京、札幌、長野。過去3回のオリンピックもグラフィックデザイナーが携わっています。2020年もなんとかしたいな、という思いがあります。

それからデザインミュージアムは日本にないですよね。世界のどこの国に行ってもあるのに、日本にはない。寂しいですよね、これだけデザインが盛んな国なのに。三宅一生さんが中心になってなんとかつくろうという計画があって、結構それが具体的になってきています。

私と卓球
ここに卓球の写真が出ています。私は卓球をずっとやっていました。
前回の東京オリンピックのときは、競技が20しかありませんでした。今は33競技。卓球は88年のソウル・オリンピックから加わりました。他の競技と比べて、卓球は暗い、ダサイと言われ続けていましたが、愛ちゃんの出現によって銀メダルまでいっちゃいました。あとは中国を破って金メダルです。女子は差があるんですけれども、男子は金メダルに近づいています。松平健太といういい選手がいまして、多分、彼は中国を破るんじゃないか。
そういう私は、東京都の八丈島で「浅葉杯」という大会をつくっています。現地では「東京から来る人のイベントは3回で終わる」と言われましたが、もう27回やっています。今では「死ぬまでやってもらえませんか、悪いようにはしませんから」と。悪いようにはって、なんでしょうね(笑)。私は彫像にされるのかもしれません。
八丈島の先には、青ヶ島という人口200人の火山島があります。そこに子どもたちがたくさんいるのですが、野球部員は4人だそうです。卓球も含めて、いろんな競技が盛んになるといいな、と思います。
もちろん、卓球界をもう少しデザイン的に綺麗にしたいな、ということも考えています。

今日は最後ですので、球を打とうと思います。
恒例ですからね、どこへ行っても球を24発打つのです。 それでは、打ちますので、記念にボールを拾っていってください。(コンッ、カンッ、コッ…)
私はオリンピック代表、本気で目指していますから! ありがとうございました。